厚生年金の保険料は毎月の給与から自動的に天引きされているというくらいの意識しかないという人がほとんどではないかと思いますが、実際の保険料の納付方法はどのようになっているでしょうか?

今回は厚生年金保険料の納付方法について解説したいと思います。

 

厚生年金の納付義務者は?

 

国民年金であれば自分で毎月のように納付していくわけですが、厚生年金では自分で支払うという人もいないと思います。

厚生年金の保険料納付義務者についてですが、法律によって下のようになっています。

 

厚生年金法第82条(保険料の負担及び納付義務)

1、被保険者及び被保険者を使用する事業主は、それぞれ保険料の半額を負担する。

2、事業主は、その使用する被保険者及び自己の負担する保険料を納付する義務を負う。

 

この条文を根拠にして

 

  • 企業は給与から厚生年金保険料を天引きする
  • 期限前に企業負担分の保険料と合わせて一括納付する

 

というような流れで納付していくことになります。

 

厚生年金保険料の納付期限

 

では労使負担分の合計の厚生年金保険料をいつまでに納付すれば良いのでしょうか?

厚生年金の納付期限は翌月末日までとなりますので、納付期限は国民年金と同じとなっています。

 

  • 1月に天引きした保険料は2月末日までに納付する
  • 月末日が休日であれば休日明けまでが期限となる

 

というようになります。

 

厚生年金保険料の月末日が休日であるときの根拠法

 

このように月末日が納付期限で、末日が休日であればその休日明けとなるのですが、ここにも法律の条文の根拠があります。

ただし厚生年金法ではなく民法が根拠法となります。

 

民法第142条

期間の末日が日曜日、国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)に規定する休日その他の休日に当たるときは、その日に取引をしない慣習がある場合に限り、期間は、その翌日に満了する。

 

ここから月末日が休日などであればその休日明けが期限となるようになります。

 

厚生年金保険料の納付方法

 

実務的にさらに詳しく厚生年金保険料の納付方法について流れを説明します。

 

  • 毎月20日ごろに納付書(保険料納入告知書)が郵送されてくる
  • 納付書には健康保険、厚生年金、介護保険料の合計金額が記載されている
  • 納付書の金額をその月の月末までに支払う

 

この他に口座振替で納付しているという企業も多いかと思いますが、この場合は納入告知書は送られてきません。

納入告知書では金額の記載がありますが、従業員の給与から天引きした保険料のおよそ2倍になるということが多いのですが、ときどき金額にミスがないかもチェックしていくようにしましょう。

 

厚生年金保険料の納付方法にはどのような方法がある?

 

厚生年金保険料の納付は納入告知書を介したものであれば毎月金融機関に納付に行かないといけませんので、結構面倒です。

また納付を忘れれば滞納してしまうことも出てくる可能性もあります。

厚生年金など社会保険料の納付方法ですが、

 

  • 納入告知書による納付
  • 口座振替
  • 電子納付(Pay-easy)

 

の3つの方法があります。

よくあるクレジットカード払いというのは厚生年金保険料には使えないとなっています。

 

厚生年金保険料の口座振替

 

口座振替は一度手続きをすればあとは納付期限に自動的に引き落としされるので面倒でなく便利です。

 

  • 口座振替の手続きは保険料口座振替納付申出書を記載し、金融機関で確認印を押印してもらい、年金事務所に郵送する
  • 注意点としてはゆうちょ銀行、ネット銀行の一部では口座振替ができないところもあることです

 

口座振替をしていれば保険料納入告知額・領収済額通知書が郵送されてきますが、

 

  • その月に納付する分の社会保険料の金額
  • 前の月に納付した分」の社会保険料の金額

 

とが記載されています。

 

電子納付(Pay-easy)による厚生年金の納付

 

いわゆるネットバンキングによる厚生年金保険料の納付方法となります。

 

  • 収納機関番号(0500)
  • 納付番号(16桁)
  • 確認番号(6桁)

 

と記載して納付するようにします。

注意点としては電子納付では領収証書が発行されないことです。

そう領収証書が必要という人もいないかと思いますが、どうしても必要という企業は銀行の窓口で納付するようにしましょう。

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