厚生年金を会社でかけていれば通常健康保険も同じように給与から天引きされて加入していくことになります。

そのため健康保険と厚生年金とはセット加入というようなイメージとなりますが、厚生年金と健康保険とは同じところも多いのですが違いもあります。

今回は特に厚生年金と健康保険とで違うところについてまとめて解説したいと思います。

 

厚生年金と健康保険の制度趣旨の違いとは?

 

多くの人は当然と思うかもしれませんが、念のために2つの社会保険の制度趣旨の違いも説明しておきます。

 

健康保険

  • 業務外の怪我、病気で保険が下りる
  • 通院するときに診察代を一定割合保険で補ってくれる

 

厚生年金

  • 老後の生活費補填が制度趣旨
  • 定年後に年金が支給される

 

病気や怪我のときの保険なのか、老後に関係してくるのかというように制度趣旨には大きな違いがあることがわかります。

 

厚生年金と健康保険とはセット加入?

 

通常ほとんどの人は厚生年金と健康保険とがセット加入となります。

これは2つの保険は社会保険として加入条件が同じものとなっていることが原因といえます。

 

  • 社会保険の適用事業所であること
  • 正社員、あるいは3/4要件を満たすこと

 

というような条件を満たすと加入するというようになります。

 

厚生年金の加入条件!10つのポイントを徹底解説

 

3/4要件というのは週の所定労働時間が30時間以上であることなどを指しますが、企業規模が大きいと上のページでも紹介していますように週20時間以上の所定労働時間などとなります。

また給与から天引きとなる社会保険料についてですが、他に雇用保険というものもあります。

この雇用保険も週の所定労働時間は20時間以上となるので、要件を満たせばこの3つの社会保険がセット加入というようになる人もかなり多いはずです。

 

厚生年金と健康保険とがセット加入とならない人とは?

 

未成年でも適用事業所に勤務し、加入条件を満たせば厚生年金と健康保険とはセット加入のようになります。

ただ

 

  • 厚生年金 70歳未満まで加入
  • 健康保険 75歳になると後期高齢者制度に移行

 

ということで70歳から75歳に関してはセット加入とならないことになります。

 

厚生年金と健康保険の整理番号は違う?同じ?

 

厚生年金や健康保険の整理番号というのもときどき必要となることもありますが、結論からいいますとこの

 

  • 厚生年金整理番号
  • 健康保険整理番号

 

とは同じものを指すこともあれば、違う事業所もあります。

 

  • 協会けんぽの事業所では2つの整理番号は同じ
  • 独自の健康保険組合に加入する事業所では2つの整理番号は違う

 

というようになります。

詳しくは下のページで解説をしています。

 

厚生年金整理番号とは?桁数とその確認方法

 

厚生年金と健康保険の保険料の違い

 

加入条件はほぼ同じといっても良いのですが、それぞれの保険料というのはかなり違いがあります。

とはいえ保険料の算出方法は同じといって良いです。

 

  • 被保険者が受ける報酬の月額を報酬月額とする
  • この報酬月額を標準報酬月額等級表に当てはめる
  • それによって標準報酬月額を決定し、保険料を出す

 

定時決定といって4~6月の3ヶ月間の報酬から報酬月額を出します。

ただ2つの社会保険では標準報酬月額の等級などに違いがあります。

 

健康保険

  • 第1級58000円~第50級139万
  • 保険料率は10%前後

 

厚生年金

  • 第1級88000円~第31級62万円
  • 保険料率は18.3%

 

このように等級金額や保険料率が違うわけですが、年金では等級の幅を小さくされていることがわかります。

健康保険とは違って年金では老後の生活費の補填という意味があり、あまり年収によって差をつけすぎるのは望ましくないというような考え方から幅を小さくしているといわれています。

また保険料率でも大きな違いがあることがわかります。

健康保険では組合がどこかで折半の保険料率も変わってきます。

 

退職後の厚生年金と健康保険の違い

 

企業を退職してしばらく就職しないというときには健康保険と厚生年金とで扱いに差が出てきます。

 

厚生年金

  • 任意継続制度はない
  • すぐに国民年金に切替えとなる

 

健康保険

  • 任意継続制度がある
  • すぐに国民健康保険にするのかどうかを選択できる

 

退職して14日が過ぎた!国民年金の切り替え忘れでどうなる?

 

厚生年金には任意継続はないので国民年金に切替えするにかありません。

しかし健康保険では任意継続なのか市町村などの国民健康保険なのかを選択することができます。

任意継続は20日以内の申出をしなければいけませんので、退職すればすぐに任意継続あるいは国民健康保険でどちらが自分たちのケースでは安くなるのかを比較し手続きをしなければいけないことになります。

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