夫が自営業で、その配偶者として専業主婦をしているというときに年金はどうなるのでしょうか?

今回は自営業と会社員の妻との違いについても解説したいと思います。

 

自営業の妻の年金は?

 

会社員として夫が厚生年金に企業で加入していれば収入要件を満たすとその扶養に入ることができます。

そうすれば

 

  • 年金保険料は自分で払うことは必要なくなる
  • 国民年金第3号被保険者として受給資格期間や将来の年金額に反映されるようになる

 

ということになります。

ちなみに保険料を払うことは必要なくなるということですが、厚生年金の基礎年金拠出金が支払われていて、それで賄われているということになります。

簡単にいいますと厚生年金の加入者の保険料から賄われているということで、加入者全員で扶養の人の保険料を支払っているということです。

そのため扶養者がいても夫の厚生年金保険料が高くなるということもありません。

一方で自営業の妻の場合には

 

  • 夫が国民年金なので扶養という制度自体が存在しない
  • そのため妻も国民年金第1号被保険者となり保険料を毎月納付していくことが必要となる

 

というようになります。

夫の年金保険料も厚生年金よりも安くなりますが、その分妻の保険料も発生してしまうというようになります。

 

なぜ自営業の妻は第3号被保険者になれない?

 

夫が国民年金であれば扶養の制度自体がないということですが、その理由はどこにあるのでしょうか?

そのような制度なので仕方がないといってしまえばそれ以上何もなくなってしまうのですが、昭和の時代からの日本人の生活スタイルがそのまま年金には残っていると考えて良いかと思います。

最近でこそ個人事業主、あるいはフリーランスということで夫も国民年金という雇われない生き方をする人も多くなってきましたが、年金制度が創設されたころはそうではありませんでした。

 

  • 夫は会社員として働く
  • 妻は専業主婦かあるいはパートで内助の功を発揮するとともに子育てもする

 

というのがステレオタイプな生き方ですが、当時はそのような人が多かったわけです。

このような一般的な人を対象にして年金制度は当時でき、今もそこから改正できていないというようなところもあるかと思います。

 

収入のない自営業の専業主婦と免除

 

収入がなくて国民年金の保険料を何とかしたいというときには免除や猶予制度もあります。

それぞれ所得要件がありますが、今回のケースでは専業主婦である本人と配偶者も要件を満たさないといけません。

そのため仮に専業主婦として収入がまったくないとしても配偶者の自営業としての収入の関係で半額免除程度までにしかならないということも多いかもしれません。

国民年金の免除も専用の式で所得要件を満たすかを判定していきますが、詳しくは下のページに紹介していますので参考にしてみて欲しいと思います。

 

国民年金の7つの免除制度!該当条件を徹底解説

 

自営業の専業主婦と年金制度の信頼性

 

自営業の妻で国民年金の免除を考えているときには年金制度への不信感を持ってしまっていることもあります。

将来は自分には年金はもらえないのではないか、またテレビで見たように年金が破綻すればやはりもらえないのではないかと考えてしまう人もいるわけですが、公的年金は改定率の概念もあり基本的には破綻しないようにできています。

また民間の個人年金のほうが良いかもというように考える人もいますが、もし公的年金が破綻すればやはり個人年金の価値もなくなっている可能性もあると思います。

そのため公的年金と他の年金をあまり比較することは意味がないと思います。

ちなみに国民年金の上乗せ年金も比較した記事もありますので紹介しておきます。

 

え?国民年金は破綻しない?その意外な理由とは?

国民年金と4つの上乗せ年金

 

自営業の妻と定年の有無

 

年金では一見自営業の場合には不利というようにも見えてしまいます。

ただし会社員の妻というのは定年と向き合わないといけません。

 

  • 会社員には定年がある
  • 自営業には定年がないので仕事次第で続けられる

 

自営業で夫婦の年金額は最大でも月13万ほどになり、会社員であれば夫婦で月20万超ということも少なくありません。

定年が自営業にはないのでこの差額を埋められれば特に不利というわけでもないことがわかります。

 

自営業の妻と専業主婦!保険料をどう納付していく?

 

自営業の妻というときでも専業主婦ということであれば夫の収入から自分のね金保険料を納付していかないといけません。

ここに疑問を感じる人もいるようで、よく採用されるのが

 

  • 少しだけでもパートをする
  • 自分の年金保険料はそのパート代から支払っていく

 

というようにすれば何か損をするような気も少しだけなくなるという人も多いようです。

専業主婦となると社会とのつながりも少なくなり閉鎖的にもなってしまいます。

子育ての関係などもあってパートもできないという人もいるかもしれませんが、可能そうであれば試してみて欲しいと思います。

 

自営業の妻とより積極的な年金への考え方

 

専業主婦からパートという考えでなくてもフルタイムという考え方もあります。

つまり自分は勤務先で厚生年金に加入していくという考え方です。

自営業では老後に仕事がどうなるのかわからないということもありますが、その対策として自分の年金を増やしておくという考え方になります。

 

パートと厚生年金!損得はどうなる?老後の生活はどうなる?

 

パートの収入でどの程度の年金額になるのかという疑問も当然あるかと思いますが、詳しくはこのページに計算しています。

パートの収入や加入期間にもよりますが、老後の生活費を少しだけでも補填していくことはできると思います。

厚生年金は事業主が半分保険料を折半負担してくれるので、その分も合わせて将来の年金として受けることもできます。

2人とも国民年金で不安という人は特におすすめしたい方法となります。

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