国民年金などの上乗せとして国民年金基金を検討する人も多いかもしれません。

よく比較されるのは民間の個人年金などですが、今回は国民年金基金のメリットとデメリットについて解説をしておきたいと思います。

 

国民年金と国民年金基金の違いとは?

 

よく混同されますが、国民年金基金は国民年金とは違います。

 

国民年金

  • 運営主体は国
  • 年金原資は保険料、消費税などの税金
  • 老齢基礎年金とともに条件を満たせば障害時、死亡時にも年金が支給される

 

国民年金基金

  • 運営主体は国でなく民間の団体
  • 年金原資は基本的に加入者の掛金
  • 国民年金の上乗せ年金
  • 老齢と死亡時に給付が行われる

 

国民年金基金というのは自営業など国民年金に加入していて、その年金額だけで老後の生活が成立しないという人向けのものと考えると良いでしょう。

 

国民年金基金のメリット

 

まず国民年金基金のメリットですが、

 

  • 給付額が確定すること
  • 国民年金基金の掛金は社会保険料控除の対象とすることができる
  • 掛金、給付額は非課税である
  • 加入者が死亡すれば遺族一時金が支給される
  • 支給開始年齢の繰り下げがない

 

確定拠出年金というものもありますが、運用益によって給付額が変動するところもあるのはデメリットといえるでしょう。

掛金に応じて給付額が確定する国民年金基金はこの点大きなメリットといっても良いかと思います。

ただこの給付額が確定というのはメリットでもありデメリットでもあります。

後述しますように物価スライド制でないのでインフレが起きれば実質的な給付額の価値が目減りするといったことはありえます。

また支給開始年齢について70歳からにしようというような報道もあるわけですが、国民年金基金は60歳と65歳で受給としている年齢の繰り下げはしないと今のところ名言しています。

 

国民年金基金のデメリット

 

次に国民年金基金のデメリットですが、

 

  • サラリーマンなど厚生年金加入者は加入できない
  • 国民年金を滞納すればその期間について国民年金基金の給付も受け取れない(その期間の掛金は還付される)
  • 脱退という概念がなく、納入停止で払える時期になればまた支払いを再開するという形になる
  • 物価スライドの概念がない
  • 私的年金ということで給付額の減額の可能性もなくはない
  • 付加年金と同時に加入はできない

 

などというものなどがあります。

物価スライドについて国民年金はスライド制が適用されます。

たとえばスライド制がないとどうなるのかということですが、将来の年金受給までにインフレが起きれば物価が大幅に上がります。

スライド制がなければ給付額が上がることもないので、物価が上がってしまえば給付額の価値も下がるということになります。

国民年金はスライド制なので物価が上がれば、給付額もそれに応じて高くなります。

 

国民年金基金は公的年金?私的年金のデメリットとは?

 

国民年金基金の最大のデメリットとは?

 

過去に厚生年金基金も解散する団体も多くあったので、安定性に不安を感じている人も多いかもしれません。

国民年金の財務体質に関してですが、

 

  • 新規加入者が減少傾向にある
  • 受給者は増加傾向にある

 

一時期運用成績も悪化していましたが、アベノミクスによる株高によってかなり運用成績も上がりました。

しかし加入者の年齢層を見れば平成27年現在で

 

  • 40~49歳 37.5%
  • 50~59歳 45.9%

 

となっていて、今後20年ほどすればこれらの分布率の高い世代がすべて受給する時期に入ります。

そうなると給付額の減額といった措置もなくはないといっても良いでしょう。

 

国民年金基金のデメリットと加入の損得への考え方

 

現在の加入者の分布を見れば30歳代よりも下の世代の加入率がかなり低いです。

上でもいいましたが運用成績などは最近好調で問題ないわけですが、若い加入者が増えてこない限りはすぐに破綻しないとはいえますが、

 

  • 年金の減額
  • 最悪の場合には厚生年金基金のように解散する団体も出てくる

 

といった可能性も否定できません。

私個人として考えれば加入者の推移をみる限りは今は加入するメリットがないと感じるので加入しないと思います。

もし今後加入者でも若い人が増えてくるようなデータが出てくれば加入もありだと思います。

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