厚生年金の保険料が高いというように質問を受けることが多いのですが、特にその中でも収入と比較して適性な保険料かどうかというものが多いです。

今回は厚生年金が高いと感じたときに正しい保険料かどうかを見極める方法について紹介したいと思います。

 

厚生年金保険料が高いかどうかの目安とは?

 

厚生年金というのはおよそ収入に比例した保険料となるようになります。

 

  • 厚生年金 18.3%
  • 健康保険 10%前後

 

健康保険は組合によって若干保険料が変わるのですが、厚生年金は保険料の割合が決まっています。

要するに28%前後の保険料を労使折半で負担する仕組みになっていますが、そのおよそ半分を加入者の給与から天引きされることになります。

つまり厚生年金は9%、健康保険では5%程度の保険料が天引きされていれば適性と判断できるということになります。

 

厚生年金の保険料の算出方法

 

まず厚生年金の保険料の出し方ですが、

 

  • 報酬月額を算出する
  • それを標準報酬月額等級表に当てはめる
  • 標準報酬月額を算出し、それに保険料率をかけたものを毎月天引きしていく

 

というのが保険料算出の流れとなります。

ここで注意して欲しいのが特に誤解が多いのは給与以外にも通勤手当も社会保険では報酬に含んで計算するということです。

つまり会社までの通勤距離が長いほど厚生年金の保険料も高くなりやすいという意味になります。

今回のページではおよその給与額を逆算して計算していきますが、その出てくる給与額には通勤手当も含むので注意してください。

 

厚生年金の報酬月額とは?計算方法や上限を解説

 

厚生年金が毎月2万で高い?適性保険料?

 

まず月2万の厚生年金保険料が天引きされているケースを想定していきましょう。

 

2万 ÷ 9% = 22.2万

 

つまり逆算すれば22万前後の給与であれば毎月2万の厚生年金保険料が異常ではないことがわかります。

 

厚生年金が毎月3万!適性保険料?

 

次に3万の厚生年金保険料というケースですが、

 

3万 ÷ 9% = 33.3万

 

というような給与額であれば適性というように考えることができます。

 

厚生年金保険料が毎月4万、5万!適性かどうかを判断する

 

次に月の厚生年金保険料が4、5万というケースを計算していきましょう。

 

4万 ÷ 9% = 44.4万

5万 ÷ 9% = 55.5万

 

それぞれおよその給与額はこのように出てきます。

 

厚生年金が高い!メリットはあるのか?

 

このように給与額が上がるほど厚生年金や健康保険の保険料も比例したように高くなっていくことがわかります。

その反面厚生年金の保険料が高いという人ほど基本的には将来の年金額も比例して多くなるような仕組みになっています。

 

厚生保険料と給与額がどうしても合わない!その理由とは?

 

多くの場合に厚生年金保険料というのは年1回9月ごろに変更されますが、このときは4~6月の給与額を元に保険料を決めていきます。

つまりその時期に残業が多かったので給与額が多いというときには、9月から1年間保険料も高くなるようにもなります。

上のように計算してみてどうしても厚生年金保険料が給与額と明らかに合わないという人の場合には4~6月の給与額と照らし合わせれば合うということも多いでしょう。

 

厚生年金の上がる時期とその6つの理由とは?

 

厚生年金が給与額と合わない!解決方法とは?

 

他にも

 

  • 給与の変動が大きい
  • 入社したばかりで給与の変動がある
  • 退職月に2倍の保険料が天引き、請求された
  • 会社と労働者の社会保険料折半の割合が不正計算されている

 

というようなこともあります。

このようなときには会社の総務など給与計算担当者に聞くのが一番ですが、どうしても聞きにくいということもあるかもしれません。

そのときには年金事務所で聞くとすぐに教えてもらえます。

 

  • 年金手帳、免許証を携帯する
  • 給与明細を1年分ほど持っていく

 

というようにすれば適性な保険料かどうかはすぐにわかります。

特に折半割合を不正に計算しているときにはその後に調査に入ってもらうことも必要となるので、不正が疑われるときには年金事務所への相談は有効的だといえます。

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