厚生年金の適用拡大という法改正によって企業の規模にもよりますが、かなりパートタイマーなど短時間労働者でも厚生年金の加入条件を満たすようになっています。

厚生年金に加入するということで将来の年金額的にはメリットもありますが、毎月の給与から保険料も天引きされるようになるので生活設計も考えなおすことも必要となることもあります。

今回はパートタイマーと厚生年金の加入について解説したいと思います。

 

パートと厚生年金の加入条件、厚生年金の対象者とは?

 

パートなど短時間労働者の厚生年金の加入条件は

 

  • 1週間の所定労働時間が正社員と比較して3/4以上であること
  • 1ヶ月の所定労働日数が正社員と比較して3/4以上あること

 

この両方を満たすことが原則となります。

つまり週の所定労働時間が30時間以上あるのかという要件になります。

しかし厚生年金の適用拡大によって

 

  • 1週間の所定労働時間が20時間以上あること
  • 継続して1年以上使用されることが見込まれること
  • 報酬の月額が8万8000円以上であること
  • 使用される事業所の労働者数が常時501人以上であること

 

この4つの要件を満たすときにも厚生年金の加入義務を満たすことになります。

労働者数が501人以上ということで中小企業よりも大きな企業規模を満たすときの条件といっても良いかもしれません。

 

パートと厚生年金の保険料、支払額

 

では実際に厚生年金に加入となるとどの程度の保険料がかかってくるのでしょうか?

 

  • 健康保険 10%前後
  • 厚生年金 18.3%

 

というのが保険料ですので、労使折半となるとおよそ14%前後の天引き(健康保険と厚生年金とを合わせた保険料)が行われると見ておくと良いでしょう。

給与が月10万とすればその14%前後というような感じになってきます。

 

パートで厚生年金加入!そのメリットは?老後の生活はどうなる?

 

毎月の保険料はそこそこ痛い金額となってくるというように感じる人も多いかもしれませんが、ではおよその将来の年金額はどの程度受給できるのでしょうか?

 

 

賞与を受給できる企業であったり、またパートとして勤務していない期間も国民年金にも加入していかないといけませんので、もう少し受給額は大きくなる人がほとんどですが、パート勤務期間のみの厚生年金で将来の年金額がどの程度増えていくのかを表にしています。

それぞれ支払った保険料を数年で回収できることがわかります。

年金は65歳から支給開始となりますが、

 

  • 男性 81歳
  • 女性 87歳

 

というように平均寿命は長くなっていますので、通常普通に生活していけば厚生年金には加入していくほうがまずお得になることがわかります。

ちなみにこのような厚生年金の受給額の予想と比較しなければいけないのが老後の生活費の目安額です。

老後の生活費の必要な費用の目安ですが、

 

  • 夫婦    25万(年額300万)
  • 一人暮らし 15.8万(年額190万)

 

というようにされていますが、不足する部分は貯金もしておく必要があるなどとなってきます。

 

パートと厚生年金の加入!なぜお得になるのか?

 

上の表のように通常普通に生きていれば厚生年金をかけていくほうがたとえば貯金などよりもまずお得になることも多いのですが、それにはいくつかの理由があります。

 

  • 保険料は同額折半で事業主も支払ってくれること
  • 消費税などの税金も年金として支給されること
  • 保険料などは運用されてその利率も上乗せされて支給されること

 

というような仕組みになっていて、自分の支払った保険料の何倍かが支給されるようになっているからです。

個人年金など民間保険会社の年金もありますが、このようなメリットのある制度はありませんので、国の年金はかなり実はメリットのある制度でもあるのです。

年金に運用についてはニュースで大きな赤字が出たなどと不安になる人もいますが、ニュースは赤字のときにしか出てきません。

その赤字も何年かに1度というペースで大半の年度の運用成績は黒字になっているのが実際のところです。

 

え?国民年金は破綻しない?その意外な理由とは?

 

パートで厚生年金といいますと毎月保険料が天引きされるので損をしているように感じますが、たしかに働いているときにはそうかもしれませんが、老後の生活ではかなり違いが出てくるので、しっかりと加入条件を満たすときにはかけていくほうがまず良いです。

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