厚生年金では加入者が退職すれば資格喪失という手続きを行うことになります。

資格喪失届についてはそう難しくもないのですが、手続きにまつわることでいくつか質問の多いものもありますので、今回は厚生年金の資格喪失についてよく疑問に思われてしまうことについてまとめて解説したいと思います。

 

厚生年金の資格喪失日とは?

 

資格喪失届を年金事務所に提出するわけですが、よく勘違いされるのは退職日が資格喪失日になるのではないかということですが、退職日の翌日が資格喪失日となります。

 

厚生年金の資格喪失の事由とは?

 

資格喪失の事由ですが、退職以外にも喪失事由がいくつかあります。

 

翌日喪失の事由

  • 退職したとき
  • 死亡したとき
  • 適用除外事由に該当したとき

 

当日喪失の事由

  • 70歳に達したとき
  • 退職、死亡、適用除外に該当という事由があった日にさらに被保険者となったとき

 

他にもあるといえばあるのですが、多くの場合に出てくる喪失事由とはこのようなものとなります。

 

70歳の資格喪失が当日になる理由とは?

 

上の資格喪失日を見ていると70歳のときには当日喪失となりますが、この理由としては年齢は法律的に実際の誕生日の前日になるからといえます。

誕生日の前日に年齢が加算され、そのためにその当日である誕生日の前日に資格喪失となるというようにいえます。

 

70歳での厚生年金の資格喪失!保険料はいつから徴収されなくなる?

 

70歳到達時の資格喪失で厚生年金保険料をいつから徴収されなくなるのかについてよくわからないという人も多いのですが、難しく考えることも必要でなく通常の退職時とあまり変わりません。

5月5日が誕生日で70歳になるとします。

 

  • 5月4日の誕生日の前日が資格喪失日となる
  • 5月分の厚生年金保険料は必要でない
  • 前月の4月分の保険料までが徴収となる

 

誕生日の前日が資格喪失日となるところが違いますが、要するに月末に厚生年金に加入することが必要かどうかが徴収のポイントとなります。

月末の5月31日が誕生日とすれば30日はすでに資格喪失となりますので、5月分の厚生年金保険料は徴収とならないことがわかります。

やや注意して欲しいのは月初の1日が誕生日という人になります。

たとえば5月1日が誕生日とすれば、資格喪失日は前日の4月30日となります。

そのため4月分の保険料も必要ないことがわかります。

 

厚生年金保険料が当月徴収の企業

  • 月初が誕生日の人はラスト2回の給与から保険料を天引きされない

 

厚生年金保険料が翌月徴収の企業

  • 月初が誕生日の人は最後の給与だけから厚生年金保険料を天引きされない

 

というようになります。

 

70歳到達時の厚生年金の資格喪失届の内容とは?

 

70歳到達時の資格喪失の届出は少し内容が違っていて

 

  • 通常の資格喪失届
  • 厚生年金70歳以上被用者該当・不該当届

 

の2つをセットで提出となります。

 

厚生年金の資格喪失届の提出期限とは?

 

今回の厚生年金の資格喪失届は資格喪失日から5日以内に提出しなければいけません。

つまり退職日の翌日から5日以内ということですが、なかなか会社の事務が忙しくて期限を守れないという人も多いかもしれません。

特に入退社の激しい企業ほど提出期限を守るのは大変かもしれません。

 

厚生年金資格喪失証明書とは?どこで発行してくれるのか?

 

よく厚生年金資格喪失証明書を退職後に発行して欲しいという人もいるのですが、正確にいいますと健康保険・厚生年金保険資格喪失確認通知書となります。

 

  • 健康保険・厚生年金保険資格喪失確認通知書は年金事務所で発行してもらえる
  • ただし協会けんぽの健康保険に加入していた人しか発行してもらえない
  • 年金事務所に健康保険・厚生年金保険資格取得・資格喪失等確認請求書に記載して提出することで発行される

 

ということで名称の印象とはやや違って健康保険寄りの書類となります。

ちなみに協会けんぽでなかったときには在職時に加入していた健康保険組合に問合せして発行してもらう必要があるので年金事務所に問合せしても無意味となってしまうので注意してください。

主にこの資格喪失確認通知書という書類は退職後に配偶者の健康保険などの扶養に入るときなどに使うのですが、健康保険組合によっては発行されないことも出てきます。

このときには退職証明書(前職企業による発行)で扶養に入れないかなどを確認してみて欲しいと思います。

おそらく退職日の証明に資格喪失確認通知書という書類を求められることが多いので、別の書類でも問題ないことが多いはずです。

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