厚生年金というのは基本的には

 

  • 給与が高いほど
  • 賞与が多いほど
  • 加入期間の長いほど

 

年金額が増額されていく仕組みになっています。

満期、満額という概念もなく加入期間の上限という概念自体もないのですが、今回は加入期間ごとに注意点、ポイントもあるのでまとめて解説したいと思います。

 

厚生年金で最低限加入したい期間!受給資格期間とは?

 

厚生年金では加入期間は長いほど年金額も多くなりますが、受給資格期間というものもあるので最低期間も考えないといけません。

 

  • 特別支給の老齢厚生年金を受けるには1年以上の加入期間が必要
  • 65歳からの原則支給の老齢厚生年金を受けるには1ヶ月以上の加入期間が必要

 

ただしこのような加入期間の条件を満たしていても前提として国民年金の10年という受給資格期間を満たさないと受給はできません。

ですので最低限の加入期間としては厚生年金と国民年金とで合わせて10年の加入期間を目指していくと良いでしょう。

ただし国民年金においては受給資格期間としてカウントされる期間として

 

  • 免除を受けていた期間
  • 猶予を受けていた期間
  • 満額の国民年金保険料を納付していた期間

 

も含まれます。

これと厚生年金の加入期間とを合計し、合わせて10年以上となれば年金の支給要件は満たすというようになります。

他にも合算対象期間というものも受給資格期間では合計してカウントしますが、まず上のような期間で10年を満たすことを目指してください。

国民年金の未納期間だけなくしていくということであれば在職期間が短くても十分に満たせるはずです。

 

厚生年金の加入期間が10年未満だと掛け捨て?無駄?

 

最近は国民年金の徴収機能も強化されていてあまりないかもしれませんが、厚生年金と国民年金の加入期間が10年未満だと一切年金は支給されないのでしょうか?

結論からいいますと

 

  • 障害厚生年金
  • 遺族厚生年金

 

といった年金は支給要件を満たすこともあるのでまったく無駄ということもありません。

 

障害厚生年金

  • 初診日に厚生年金の被保険者であること
  • 初診日が2026年4月1日前のときは、その初診日の属する月の前々月までの1年間に未納期間がないこと

 

遺族厚生年金

  • 被保険者が死亡したとき
  • 被保険者期間に初診日があり、資格喪失後に、その日から5年を経過する日前に死亡したとき

 

というように短期間だけ厚生年金の被保険者であれば年金が支給されることもあります。

 

厚生年金の加入期間20年以上のとき支給される加給年金

 

厚生年金の加入期間が20年以上となるのも1つの節目となります。

20年となると加給年金といって要件を満たす配偶者、子があるときに家族手当のように追加支給される年金が出てくるからです。

 

配偶者

  • 65歳未満であること

 

  • 18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子
  • または20歳未満で障害等級の1級または2級に該当する状態にある子

 

がいるときに加給年金は支給されます。

加給年金の支給額ですが、

 

  • 配偶者     224700円×改定率
  • 第1子、第2子 224700円×改定率
  • 第3子     74800円×改定率

 

というようになります。

この他配偶者に関しての特別加算額などもありますが、加給年金については下のページに詳しく解説しています。

 

加給年金とは?要件、配偶者加算、繰下げの注意点まで徹底解説

 

厚生年金の加入期間と25年

 

25年という加入期間は過去の年金の受給資格期間となります。

上のほうでも解説していますが現在は10年となるので25年というのは特に重要な加入期間の数値ではなくなっています。

ただし遺族厚生年金の長期要件に該当するには25年の加入期間が必要となります。

 

厚生年金の加入期間と40年

 

次に重要な加入期間は40年というところになります。

厚生年金というのは主に

 

  • 老齢厚生年金(報酬比例部分)
  • 老齢基礎年金(定額部分)

 

とで構成されて年金として支給されますが、国民年金部分である老齢基礎年金の箇所は40年で満期となり、それ以上は増額されていきません。

そのため40年以上加入期間を増やしていっても国民年金の箇所が増額されていかないために意外と年金額が増えていかないとなります。

 

厚生年金の加入期間44年!長期加入者特例

 

次に重要な厚生年金の加入期間としては44年という数値があります。

44年以上加入期間があれば長期加入者特例が適用され、簡単にいいますと60歳から65歳までの間に支給される特別支給の厚生年金の年金額が増えるようになります。

長期加入者の特例について詳しくは下のページで解説していますが、どの程度お得になるのかについての表を紹介しておきます。

 

 

生年月日によっても違ってくるのですが、最大で390万ほど生涯で受ける年金額が増額されることがわかります。

 

厚生年金の長期特例とは?44年加入でどの程度お得になる?

 

厚生年金の加入期間の上限は?

 

冒頭でも記載しましたが厚生年金に満期という概念はありませんが、一応常識的に考えれば加入期間の上限というのは16歳から70歳までの54年といったところになってくるかと思います。

 

  • 16歳になると義務教育を終えて労働基準法第56条の最低年齢をクリアして就職することができる
  • 70歳というのは厚生年金の通常の加入年齢の上限

 

70歳を超えても任意加入というのはありますが、事業主が保険料の折半負担に同意しなければいけないなど非現実的なので無視すれば54年ということになります。

 

厚生年金の満期年数とは?満期での年金額はいくらになる?

 

厚生年金の加入期間と支給額の目安

 

今回は加入期間を紹介するページですが、冒頭のようにあと年金支給額としては給与と賞与額も関係するのでシュミレーションするのは困難です。

ただ目安というところで紹介しますと

 

 

このようになります。

 

厚生年金の加入期間と正確な支給額を調べる方法

 

年金というのは非常に老後では重要となりますが、その支給額は加給年金など加わるものもあったり、また繰下げ、繰上げ支給などの支給形態も関係してきます。

そのため正確に自分の年金額を知るには年金事務所で相談する必要があります。

ただし50歳未満の場合にはまだ年金受給までの期間が長いということで支給額のシュミレーションを断られてしまうこともあります。

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