年金では受給資格期間という概念があり、受給権と非常に深い関係のある重要なものとなります。

この受給資格期間というのも25年であった昔よりも格段に短縮化されたので満たしやすくなりましたが、免除や猶予期間など通常とは異なる期間の扱いなどについて解説をしたいと思います。

 

国民年金の受給資格期間

 

まず受給資格期間は今は10年と25年からかなり短縮化されています。

この10年要件を満たし、65歳など年金の支給開始年齢に到達したときに年金は支給されるようになります。

 

受給資格期間と免除、猶予期間

 

国民年金の満額保険料を支払えば当然のようにその期間に関しては受給資格期間に反映されていくのですが、免除や猶予期間ではどのような扱いになるでしょうか?

 

  • すべての免除期間は受給資格期間にカウントされる
  • 猶予期間も受給資格期間にカウントされる

 

 

ということで免除、猶予期間というのも普通に保険料を満額支払った期間と受給資格期間においては扱いは同じということになります。

ただし上の表でもわかりますように年金額への反映という点が特に違っています。

 

  • 免除期間は一定割合しか年金額に反映されない
  • 猶予期間は年金額にまったく反映されない

 

というような扱いになっているので注意が必要です。

仮に若年者納付猶予などを10年しても年金額はゼロということになってしまいます。

 

国民年金の未納期間は受給資格期間でどう扱われるのか?

 

免除、猶予とは別に国民年金の未納期間というのも生じる可能性がありますが、この未納期間は

 

  • 受給資格期間にカウントされない
  • 同時に年金額にもまったく反映されない

 

ということになりますので注意が必要です。

ちなみに未納を数ヶ月放置していると催告状が届くようになります。

その後は督促状、差押えとつながる可能性もあるのですが、このようなときにどうなっていくのか、また年金事務所に対してどのように対処していくべきかについては下のページで解説をしています。

 

国民年金の催告状が届いた!無視するとどうなるのか?

 

厚生年金の受給資格期間は?

 

国民年金と同時に厚生年金にも加入していた時期があるという人も多いのではないかと思います。

厚生年金の受給資格期間ですが、

 

特別支給の厚生年金

  • 60歳以上であること
  • 1年以上の厚生年金被保険者期間がること
  • 国民年金の老齢基礎年金の受給資格期間を満たすこと

 

原則支給の厚生年金

  • 65歳以上であること
  • 1ヶ月以上の厚生年金被保険者期間があること
  • 国民年金の老齢基礎年金の受給資格期間を満たすこと

 

というようになっています。

特別支給の厚生年金というのは60歳から65歳にかけて経過措置で特別に受けられる年金です。

男性は昭和36年4月1日以前、女性は昭和41年4月1日以前の生まれの人が対象となります。

原則支給のほうは生年月日にかかわらずすべての人が対象となります。

 

特別支給の厚生年金とは?支給年齢、手続き、減額を解説

 

この要件を見ますと厚生年金についても国民年金の10年という受給資格期間が必要となることがわかります。

そのため

 

  • 国民年金の満額保険料の納付期間
  • 国民年金の免除、猶予期間
  • 厚生年金の加入期間

 

この3つを合わせて10年以上となれば年金を受けられるということがわかります。

ちなみに厚生年金を会社でかけている期間というのは同時に国民年金の加入期間ともなっています。

 

年金の受給資格期間とその他のよくある質問

 

受給資格期間に関してその他にもよくある質問もあるので、ポイントを列挙していきますと

 

  • 厚生年金の配偶者がいてその扶養に入っていても国民年金加入者として受給資格期間にカウントされる
  • 未納は後納することで受給資格期間にすることもできる
  • 受給資格期間に満たないときには国民年金の任意加入制度もある
  • 厚生年金44年の加入で長期加入者の特例が適用される

 

国民年金の任意加入の条件!任意加入の損得も徹底解説

厚生年金と加入期間!10、20、25、40、44年ケース別解説

 

後納というのは5年前までの未納に対してあらためて後払いで保険料を納付するということです。

ただし時限措置なのでいつまでも後納の制度自体があるわけでもありません。

10年に短縮化されているのでそう満たせないということもなくなりましたが、それでもまだ受給資格期間が不足するときには60歳から65歳までに国民年金の任意加入をしていくという方法もあります。

 

国民年金の受給資格期間と年金額の目安

 

国民年金というのは年額78万が満額です。

40年が満期で、仮に受給資格期間を満たす10年を保険料満額の状態で納付していっても

 

78万 × 10/40 = 19.5万

 

といった年額にしかなりません。

年金を増やすには

 

  • なるべく長く加入期間を取っていく
  • できれば就職して厚生年金をかけていく
  • 国民年金しか無理というときには貯金、個人年金も検討していく

 

というようにしていきましょう。

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