厚生年金の支給額の算出においては再評価率という概念も関係してきます。

今回は再評価率の概念や支給額の計算方法における使われ方について解説したいと思います。

 

厚生年金の再評価率とは?

 

再評価率の概念についてですが、

 

  • 再評価率の目的とは年金支給額の実質的な価値を維持すること
  • そのため過去の標準報酬月額と標準賞与額を現在の価値に再評価するときに再評価率が必要とされる
  • 再評価率は毎年賃金、物価の変動によって改定される

 

というような目的となります。

簡単にいいますと賃金や物価変動による変動を年金支給額に反映させるための割合となります。

 

再評価率と改定率

 

再評価率とよく似た概念に改定率という概念もあります。

ともに年金支給額を適性に時代に応じたものとするという意味では同じ目的となりますが、結論からいいますと再評価率の中に改定率は含まれるというように考えて良いです。

 

再評価率

  • 過去の標準報酬月額と標準賞与額を現在の価値に再評価する
  • 賃金や物価の変動を反映する

 

改定率

  • 単純に賃金や物価の変動を年金額に反映させるもの

 

再評価率の2つめの役割は改定率に相当しますので、再評価率の中に改定率が含まれるというように考えることができます。

 

再評価率と年金支給額の改定

 

たとえば日本では高度経済成長期などを経て物価や賃金も大きく伸びたというような背景もあります。

初任給の伸びを見ても明らかですが、たとえば40年前から年金をかけていて当時の初任給は3万程度とされています。

この3万という数値で年金支給額を計算すれば、最低等級になってしまいます。

このようなアンバランスを防ぐために3万に対して再評価率をかけることで現在の初任給などの水準に転換していくようになります。

 

再評価率と年金の破綻の可能性

 

よくニュースやテレビ、あるいはネットでも年金は破綻するのではないかというようにいわれますが、この再評価率も含めて年金制度は非常に破綻しにくくできていることがわかります。

ここまで物価や賃金の上昇の話ばかりをしてきましたが、物価や賃金は今後下がっていくことも考えられます。

そのときには再評価率は1を割り込み、年金支給額を時代水準に従って下げていく役割を果たすようになります。

つまり年金の払い過ぎによる破たんという可能性もないわけです。

 

え?国民年金は破綻しない?その意外な理由とは?

 

このページにも紹介していますが、年金というのは破綻のリスクをかなり厳格に管理していて、民間の保険会社よりも破綻しにくくなっているということがいえます。

今後少子高齢化、不景気なども到来するでしょうが、そう破綻の可能性はあるとはいえないといっても良いでしょう。

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