厚生年金は借金といくつか意外にも関係性があります。

今回は借金と厚生年金というテーマでいくつか疑問に思われやすい点について紹介したいと思います。

 

厚生年金から借金をすることができる?

 

意外にも厚生年金から借金ができるというような話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?

年金というのはたしかに毎月保険料を支払っていき、いずれは受給権を有するようになり、それを根拠にして借金もできそうな感じもします。

ただしこの厚生年金から借金ができるというのはすでに年金を受給しているという人のみが対象とされています。

正式には独立行政法人福祉医療機構による融資制度(年金担保貸付事業)となります。

 

年金を担保に借金をするのは違法?

 

今でも電柱などに広告の張り紙があり、年金を担保に借金を勧めるものもあるようですが、法律上年金を担保にした借金自体は違法です。

唯一の例外が福祉医療機構による年金担保貸付事業となりますので、注意するようにしてください。

 

福祉医療機構による年金担保貸付事業とは?

 

この年金担保貸付事業という制度の内容ですが、利用できない人もいます。

 

  • 生活保護の受給中であるとき
  • 融資金の使途が投機性の高い場合(ギャンブル等)もしくは公序良俗に反する場合、または借入申込者ご本人の利益に明らかに反する場合
  • 年金の支給が全額停止されている場合
  • 同一の年金で借入金残高がある場合
  • 現況届または定期報告書が、未提出または提出遅延の場合
  • 特別支給の老齢厚生年金を受給していたかたで65歳時の年金決定手続き期間中の場合
  • 反社会的勢力に該当する場合や、反社会的勢力と関係を有する方または反社会的勢力に類する行為を行う方

 

年金の現況届の提出の状況なども審査に入るので注意してください。

融資額についてですが、制限もあるのも注意する必要があります。

 

  • 10万円~200万円の範囲内
  • 受給している年金の0.8倍以内
  • 1回あたりの返済額の15倍以内

 

連帯保証人も必要となるのも注意しなければいけない箇所となります。

 

年金担保貸付事業の注意点

 

年金担保貸付事業は金利も2%と民間のものよりも低く設定されています。

ただし金利が低いといっても借金ですし、また通常の借金とは違うところもあるので注意して欲しいこともあります。

 

  • 返済は年金の天引きによって行われるので返済から逃れることは考えてはいけない
  • 自己破産しても年金担保貸付事業の返済は終わらない
  • 返済が終わるまでは満額の年金を受けることはできない
  • 返済途中に死亡したときには連帯保証人が返済義務を負わないといけない

 

一般の借金とは違って自己破産などの扱いが違うところもあるので特に注意してください。

年金担保貸付事業は要するに年金の前借りです。

安易な借金はしないようにしなければいけませんし、長年かけてきた年金の金利分を無駄にする結果になることもあるということです。

 

年金は借金の差押え対象となるのか?

 

年金を原資にした借金でなく、それ以外で借金をしていて年金から返済するということもあります。

ただしここでも年金というのは特殊な扱いになっていて、法律上は年金を直接差押えできないようになっています。

ただし年金が口座に振り込まれた段階で差押えの対象となります。

口座の金額で年金かそれ以外かを区分することができないということからきています。

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