決算時期に決算賞与を支給する企業も多いと思いますが、厚生年金など社会保険料は賞与に対しても基本的にかかってくるようになります。

ただ決算賞与ではならではの質問も多いので、今回は決算賞与の厚生年金保険料についてよくある質問についてまとめて解説したいと思います。

 

決算賞与は厚生年金保険料がかかる?

 

決算賞与についてですが、報酬か賞与になるのかは支給回数によって決まってきます。

 

  • 年4回以上決算賞与を支給していれば報酬扱いになる
  • 年3回以下の支給であれば決算賞与は賞与の扱いになる

 

どちらにしても社会保険料はかかってきますが、報酬扱いになれば毎月の給与と同様にして社会保険料がかかるというようになります。

 

決算賞与がかからない労働者もいる?

 

決算賞与も賞与と同じように在籍期間、支給決定日、そして実際の賞与支給日というようにいくつかのタイミングがあるので、どの時点で決算賞与に対して社会保険料がかかってくるのかよくわからないという質問もときどきあります。

たとえば今下のような社員がいたとします。

 

  • 入社日        2月1日
  • 決算賞与の支給決定日 1月31日
  • 決算賞与の支給日   2月28日

 

このように入社日が支給決定日の後であり、かつ支給日の前というタイミングになる人がいたとします。

決算賞与についてこの社員にも支給するというようになりました。

このときにこの人の決算賞与に対して社会保険料が発生するのかどうかということですが、資格取得日以降の支給であればその決算賞与に対しても社会保険料が発生するというようになります。

賞与では支給決定日や実際の支給日もタイミングがずれるのでややこしいのですが、要は社会保険の資格取得日以降の支給分には社会保険料がかかるというようになります。

 

決算賞与で標準報酬月額も高くなる?

 

毎月の給与から厚生年金というのは天引きされていきますが、この保険料というのは基本的には定時決定といって4~6月分の給与額を元に決定されます。

決算賞与でよくあるのがこの4~6月に支給されることもあるのですが、そのため4~6月に受ける金額がその分だけ高くなるので厚生年金保険料も高くなるのではということです。

 

  • 決算賞与が年3回以下の支給回数であれば報酬ではなく賞与扱いで定時決定の対象とはならないので保険料に影響してこない
  • 年4回以上の支給回数の決算賞与であれば4~6月分支給の決算賞与は保険料を増やしてしまう原因となる

 

というようになり、いわゆる賞与のように年2回などと支給される分については保険料には関係してこないといえます。

 

決算賞与によって賞与支給回数が増えれば保険料が高くなる?

 

通常の賞与とともに別に決算賞与も支給されるというときには賞与の支給回数が通常の企業よりも多くなるということになります。

ここでよくあるのが決算賞与の分だけ賞与支給の回数が多くなるので、保険料を損するのではないかと考えることです。

ただし賞与については基本的にはその金額に対して保険料率をかけて算出されます。

そのため賞与支給の回数が増えたとしても保険料額が高くなるということはありません。

賞与については回数でなく金額が多くなるときに保険料率をかけることで、支払い保険料額が増えるということになります。

 

決算賞与から厚生年金保険料が天引きされるのはおかしい?

 

決算賞与だけでなく賞与月には

 

  • 月給からも厚生年金保険料が引かれる
  • さらに近い時期に支給される決算賞与、賞与からも厚生年金保険料が天引きされる

 

ということで二重に保険料がかかったように感じてしまって不公平な感じもする人もいるようです。

ただ総報酬制といって2003年に導入された制度によって賞与にも保険料がかけられるようになりました。

それまでは本当は月給として支払うものも賞与に回して保険料を免れる企業も多かったのです。

その弊害をなくすために決算賞与も含めて賞与にも社会保険料がかけられるようになりました。

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