就職して厚生年金に加入したほうが良いのかどうかということはしばしば質問されることですが、今回は厚生年金と国民年金の損得についてまとめたいと思います。

 

厚生年金と国民年金の違いとは?

 

まず前提となる年金の種類ごとの違いについて説明します。

 

国民年金

  • 年金保険料は満額でも定額で17000円前後が天井
  • 年収が高くても保険料は一定
  • そのため年金支給額も満期40年で年間78万前後

 

厚生年金

  • 年金保険料は給与額が高いほど比例するように高くなる
  • 保険料が高いと年金支給額も高くなる
  • 基本的に満期、満額という概念はなく給与額、加入期間が長いほど支給額も多くなる

 

このように保険料と支給額で制度内容自体に違いがあることがわかります。

 

厚生年金がお得な理由!保険料が折半負担

 

厚生年金というのは会社員などが加入するものですが、その保険料は毎月の給与から天引きされて納付されます。

しかし会社員と企業とが折半負担するようになっているので、実際には保険料の半額を企業が代わりに負担してくれていることになります。

この点、個人で加入する国民年金は全額自己負担となるしかないので、保険納付の割合という点でお得といっても良いです。

 

厚生年金がお得な理由!扶養制度がある

 

年金でも扶養という概念があります。

簡単にいえば

 

  • 厚生年金の配偶者のみが年金制度の扶養対象となる
  • その配偶者自身も年収130万未満といった要件を満たさないといけない

 

国民年金の扶養条件!130万、106万の判断方法を解説

 

というような要件があります。

この扶養というのは

 

  • 配偶者は保険料を支払う必要はない
  • 厚生年金の加入者全体で基礎年金拠出金として扶養の年金保険料を負担するシステムになっている

 

というようになっていて、配偶者がいてパートなどをしていれば配偶者について国民年金の第3号被保険者の期間となり保険料は自分で払う必要がなく、しかも将来の年金額にも反映される期間となるのでお得といっても良いでしょう。

 

厚生年金がお得な理由!障害等級の要件の違い

 

障害時には障害年金が支給されることもあるのは厚生年金、国民年金ともに変わりありません。

しかしどの障害等級であれば年金の支給要件を満たすのかは2つの年金で違いがあります。

 

  • 国民年金 障害等級2級まで支給あり
  • 厚生年金 障害等級3級まで支給あり

 

このように厚生年金のほうが障害年金の支給範囲が広いということもメリットの1つとなります。

 

厚生年金がお得な理由!年金支給額の違い

 

年金というのは老後の生活費の補填というような目的がありますが、補填でなくすべての生活費を保障できる金額であれば当然いうまでもありません。

しかし上でもいいましたように国民年金は満期40年加入でも、年金額は年78万前後にしかなりません。

老後の生活費の相場として統計によれば

 

  • 夫婦    月25万
  • 一人暮らし 月15.8万

 

というような金額がかかるとされていますが、国民年金であれば月7万弱となるのでどちらにしても不足することとなります。

老後の収入に自信がなければまず厚生年金が有利といってもよく、特に

 

  • 加入期間が長いほど
  • 給与額、賞与額が多いほど

 

厚生年金の支給額は生活費の目安の金額に近くなったりします。

 

年収別の厚生年金の年金額を紹介!老後の生活費不足額も

 

このページで年収別年金額と老後の生活費との比較を表にしています。

 

厚生年金がお得な理由!障害、遺族年金の年金額も多い

 

年金は老齢年金だけではありません。

障害年金、遺族年金とそれぞれありますが、このような年金についても圧倒的に厚生年金のほうが国民年金よりも金額的に有利となります。

 

厚生年金と個人年金!どっちがお得?

 

国民年金の他に民間の個人年金もよく比較されますが、結論からいいますとまず厚生年金のほうが有利といっても良いです。

 

  • 民間の個人年金の原資は加入者の保険料から経費を引いたもの、あとは運用益
  • 厚生年金は自身の保険料、事業主の保険料、そして税金、運用益

 

ということで企業の折半負担分、消費税など税金も含まれて年金として支給されます。

国の運営であるのでこのような年金原資も可能となりますが、どのような民間企業でもこのようなメリットの大きな年金は作れないといえるでしょう。

<スポンサード リンク>